ライフプランを考えて物件条件をイメージしよう

次に物件を選ぶ際の注意点を見ていこう。まず考えたいのは、購入した住宅に住むのは
誰なのかということ。他人に貸すなら、借りてくれる人。自分で住むなら、あなたや家族
だ。意外にこういう基本的なポイントを考えていない人が多い。
現在、夫婦と子ども1人の3人家族だとしても、これからずっと3人というわけではな
い。もう1人生まれて4人になるかもしれないし、子どもが大きくなれば独立し夫婦だけ
になるだろう。時間とともに家族形態が変化していくことを考慮して、家を選ぶべきだ。
1人だけで住むなら加平米程度のワンルlムでも問題はないだろう。結婚して2人にな
れば却平米程度、子どもができればω平米以上は欲しくなる。住む人数が多くなるほど広
い部屋が欲しくなるのは自然なことだ。逆に子どもが独立するなどして家族の人数が減れ
ばもっと狭い家で十分になる。
人生の中で最も広い住宅を必要とするのは、子どもが個室を欲しがる叩歳前後から独立
する却歳前後までのmim年の期間だ[図411]。たったこれだけの期間のために、無理
をして広い住宅を買ってしまい、住宅ロ1ンの返済が終わるころには、その住宅に住んでいるのは夫婦だけになる可能性は高い。最後は配偶者も亡くなり1人になる。だだっ広い
住宅に独居老人。高齢者世帯と子ども世帯が同居する大家族世帯が減少し、全国でこうし
た光景が見られるようになった。経済的にもセキュリティ的にもあまりいいことではない。
それだけではない。退職し、子どもも独立していれば、会社のことも学校のことも考え
ずに住む場所を選ぶことができる。現在の住宅はもちろん、生まれ故郷でも、海外でも経
済的な条件さえ許せば、どこでもOKだ。できれば、退職後にはどこに住むのか、住みた
いのか、というところまで考えた上で物件選びをしたいところだ。
賃貸であれば、家族の人数に応じて住み替えていけばいい。賃貸住宅は身軽なところが
最大のメリットだ。一方、購入するなら住み替えていくのは簡単ではない。短期間の住み
替えは不利だからだ。実質家賃を計算すれば、不動産価格が下落する時代では保有期聞が
短いほど実質家賃が高くなるのは前述した通りだ(訂i訂ペ1ジ)。
購入するなら住み替え回数を最小限にすることが重要だ。たった叩年ちょっとのために
無理をして子どもたちに個室を用意する必要があるのか、こういう点まで考えて物件の条
件を考えてほしい。また、不動産価格が下落する時代でもあるのだから、やはり無用に広
い住宅を建てる、もしくは買おうとしないほうがいい。広い住宅ほど転売が難しくなるからだ。広い住宅を建てる人ほど、自分好みの住宅にしたがる傾向がある。また、広い住宅
ほど価格が高いので購入できる人が減り、価格の下落が激しくなりやすい。
人生を考えると子どもが生まれないかもしれないし、子どもが独立せず家に居続けるか
もしれない。退職後は故郷に帰らないつもりだったが、帰ることになるかもしれない。収
入が上がっていくと思っていたら、給料が下がった、リストラされた。人生にはさまざま
な事件が起こる。立派な住宅に住みたいという気持ちは大切だが、アクシデントがあった
としても家計が崩れないように慎重に物件の条件を決めてほしい。

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